ゼクセクス
こんばんわ、大井昌和です。
僕は小中高のあいだ、ゲーセンに通うのが日課であり、楽しみでした。
ロードランナー、黄金の城、グラディウス、魔界村、ストリートファイター1&2、
天地を喰らう1&2、スターブレード、バーチャ1&2。
初めて連載をした雑誌の新人賞を頂いたのが
格闘技をする少女の漫画を描いたものでした。
それはバーチャ2に大ハマリしていた時期で、もろに影響を受けており
ゲームのおかげで漫画家になれた、と自分では思ってます。
それでも、バーチャの3くらいからゲーセンからは足が遠のき、
最近はほとんど行ったことがありません。
一番ゲーセンに通っていた時期は高校から大学にかけてです。
高校の頃、受験勉強をしに県立図書館に行こうと誘われたとき、
受験には興味がなかったので断ろうとしたら、
その図書館の近所に、「天地を喰らう2」が入荷したというのを聞いて
そのために図書館に行く友達に付いていったくらいでした。
当然受験は惨敗しましたが。
そんな頃、高校の近くの、ほぼ毎日通っていたゲーセンの片隅に
「ゼクセクス」というゲームが入荷しました。
R-TYPEとグラディウスを足して、趣味を悪くしたようなシューティングゲームでした。
でも、僕はそのゲームが気に入ってました。
ただ、高校の頃は当然貧乏で、一日1,2回やるだけです。
そしてしばらく金欠でそのゲーセンに2,3日顔を出さずにいたら
「ゼクセクス」の筐体は消えていました。
当時はスト2などの対戦台が流行りはじめ、STGはすでに斜陽のジャンルでした。
それでも、「首領蜂」や「レイストーム」などSTGの中で人気のものは家庭用に移植が早く、
移植率も良いゲームジャンルでした。
なので「ゼクセクス」を面白い、人気のあるタイトルだと思っていた僕は
「ゼクセクス」もそんなに待たずに移植されるだろうと考え、
ゲーセンから消えてもそれほどあせっていませんでした。
あれから10数年。
「ゼクセクス」はどの家庭用ゲーム機でも移植されたことはありませんでした。
こんなことならあのとき、できるだけやっておくのだった、と本気で後悔しました。
そして先週。
ゲーム誌を読んでると、最後の方の発売予定タイトルを紹介する記事の中に
「沙羅曼陀ポータブル」と言うのがひっそりと載っており
その中にさらにひっそりとさりげなく
「ゼクセクス」の文字が。
あまりのさりげなさに、それを見たとき僕が思ったのは
「昔好きだったゲームと同じタイトル名のシューティングゲームだけど、同じ名前のゲームなんてあったっけ?」
と思うくらい、「ゼクセクス」が移植されるのを諦めてました。
きっと、ゲーム業界の規制になにか引っかかってるに決まってる、と自分に言い聞かせていました。
ところが、ゲーム画面もあの「ゼクセクス」。
嬉しかった。
どれくらい嬉しかったかというと
こんな長文を書くくらい、嬉しかったです。